基本的な考え方
ZOZOグループは、経営の健全性、透明性、効率性、迅速性を常に意識し、継続的な企業価値の向上及び株主を含めた全てのステークホルダーとの円滑な関係構築を実現することを経営の基本方針とし、その実現のために、取締役会及び監査役会を軸としてコーポレート・ガバナンスの充実を図っております。コーポレートガバナンス・コードの当社の取り組みについては下記資料をご確認ください。(2022年6月28日更新)
コーポレートガバナンス・コードに関する当社の取り組みについて
コーポレートガバナンス報告書については下記をご確認ください。(2022年6月28日更新)
コーポレートガバナンス報告書
コーポレートガバナンス・コードに関する当サイト上の関連箇所および実施状況については下記をご確認ください。
コーポレートガバナンス・コード対応表
業務執行、監査・監督、指名、報酬決定等の機能に係る事項
取締役会
当社の取締役会は、業務執行に関する経営上の重要事項の意思決定を行うとともに、取締役の職務の執行を監督し、意思決定の透明性、効率性及び公平性の確保に努めております。取締役総数は計8名(うち社外取締役3名)です。
取締役会においては、定時取締役会を原則として毎月1回、臨時取締役会を必要に応じて随時開催しており、実施回数は2021年3月期は26回、2022年3月期は18回でした。
社外取締役3名については、会社法第427条第1項の規定に基づき、会社法第423条第1項の賠償責任について、善意でかつ重大な過失がない場合には、法令の定める限度額までに限定する契約を締結しております。
また、業務執行・監督体制等の充実のため、取締役会の諮問機関であり独立社外取締役が委員長を務める指名・報酬諮問委員会を設置しております。取締役の指名、報酬等に係る取締役会の機能の独立性・客観性と説明責任を強化することを目的とするものであります。
2022年3月期 出席回数/出席率
役職 | 氏名 | 出席回数 (回) |
出席率 (%) |
---|---|---|---|
代表取締役社長兼CEO | 澤田 宏太郎 | 18 | 100 |
取締役副社長兼CFO | 栁澤 孝旨 | 18 | 100 |
取締役兼COO | 廣瀬 文慎 | 18 | 100 |
取締役 | 川邊 健太郎 | 18 | 100 |
取締役 | 小澤 隆生 | 18 | 100 |
社外取締役 | 小野 光治 ※ | 18 | 100 |
社外取締役 | 堀田 和宣 ※ | 18 | 100 |
社外取締役 | 齋藤 太郎 ※ | 18 | 100 |
社外監査役 | 五十嵐 弘子 ※ | 18 | 100 |
社外監査役 | 茂田井 純一 ※ | 18 | 100 |
社外監査役 | 宇都宮 純子 ※ | 18 | 100 |
※東京証券取引所の定めに基づく独立役員
監査役会・監査役
当社は、会社法関連法令に基づく監査役会設置会社です。取締役会の運営状況の監視及び取締役の職務の執行を含む日常的活動の監査を行っており、監査役員数は3名です。また、監査役全員を社外監査役としております。
社外監査役は弁護士及び公認会計士であり、それぞれの経験と実績を活かした経営の監視を実施しております。監査役会は原則として毎月1回開催しており、実施回数は2021年3月期は18回、2022年3月期は19回でした。
監査役は、株主総会及び取締役会への出席や、取締役、執行役員、従業員、会計監査人からの報告収受などの法律上の権利行使のほか、常勤監査役におきましては、重要な会議体である経営会議・コンプライアンス委員会等への出席、各部署へのヒアリングによる監査、子会社への往査の実施など実効性のあるモニタリングを実施し、日々の監査業務の中で当社経営の健全性向上に資する意見を具申しております。 また会計監査人、内部監査室及び子会社の取締役との意見交換や当社の親会社であるソフトバンクグループ監査役等との情報交換を積極的に行い、有効かつ効率的な監査業務を遂行しております。 なお、各監査役とは、会社法第427条第1項の規定に基づき、会社法第423条第1項の賠償責任について、善意でかつ重大な過失がない場合には、法定の定める限度額までに限定する契約を締結しております。
役職 | 氏名 | 出席回数 (回) |
出席率 (%) |
---|---|---|---|
社外監査役 | 五十嵐 弘子 ※ | 19 | 100 |
社外監査役 | 茂田井 純一 ※ | 19 | 100 |
社外監査役 | 宇都宮 純子 ※ | 19 | 100 |
※東京証券取引所の定めに基づく独立役員
経営会議
経営会議は、取締役及び執行役員、オブザーバーとして、社外取締役、本部長、常勤監査役、子会社代表取締役、必要に応じて付議事項に関係のある責任者で構成されており、原則として毎月2回開催しております。経営会議は決裁権限基準に基づく、決議、審議、報告を行うとともに、会社の経営方針に則った業務報告とこれらに関する重要な情報の収集・分析、部署間の情報共有、更には事業計画、事業全体に関わる方針や各事業部門において抱えている課題で組織横断的に協議すべき事項について、代表取締役及び決裁権限基準に基づく決裁者の意思決定に資するために実施しております。
指名報酬諮問委員会
当社は、取締役の指名と報酬について取締役会に意見を表明することを目的とする任意委員会として指名報酬諮問委員会を設置しております。指名報酬諮問委員会は全ての独立社外取締役及び親会社からの派遣取締役1名並びに業務執行取締役1名の計5名で構成し、委員長は社外取締役としております。
取締役会にて定めた指名報酬諮問委員会規程に基づき、指名報酬諮問委員会では取締役の選解任に関する株主総会議案、社長・CEO・代表取締役の選解任、社長・CEOの後継者計画および、各期の業績や当該業績への貢献等を踏まえた審議を経て、取締役の報酬・賞与等、その他これらに関する一切の事項について取締役会へ意見を表明しております。
指名報酬諮問委員会の構成は以下のとおりです。
小野 光治 社外取締役(委員長)
堀田 和宣 社外取締役
斎藤 太郎 社外取締役
澤田 宏太郎 代表取締役社長兼CEO
川邉 健太郎 取締役(非業務執行)
(1)活動状況
2022年3月期は5回開催し、各委員の全員が出席しました。
(2)主な審議事項
・業務執行取締役の指名基準・評価方法の決定
・業務執行取締役および取締役候補者へのインタビューの実行
・全取締役の評価フィードバック内容の検討・確定等
・取締役候補者について取締役会への答申案の決定
・FY21の事業戦略に伴う経営体制の検討
・FY21の業務執行取締役の短期インセンティブ報酬に関するKPIの設定の検討
役職 | 氏名 | 出席回数 (回) |
出席率 (%) |
---|---|---|---|
代表取締役社長兼CEO | 澤田 宏太郎 | 5 | 100 |
取締役 | 川邊 健太郎 | 5 | 100 |
社外取締役 | 小野 光治 ※ | 5 | 100 |
社外取締役 | 堀田 和宣 ※ | 5 | 100 |
社外取締役 | 齋藤 太郎 ※ | 5 | 100 |
※東京証券取引所の定めに基づく独立役員
グループ間取引審査委員会
当社グループが行う取引について少数株主の利益に配慮した公正性を確保する観点から、支配株主と少数株主との重要な利益相反取引等について審議・検討を行うことを目的としております。
グループ間取引審査委員会は当社の独立役員で構成しています。
小野 光治 社外取締役
堀田 和宣 社外取締役
斎藤 太郎 社外取締役
五十嵐 弘子 社外監査役
茂田井 純一 社外監査役
宇都宮 純子 社外監査役
(1)当社組織上の位置づけ
取締役会の諮問機関としております。
(2)役割
重要な利益相反取引等について審議・検討を行い、重要な利益相反取引等が当社少数株主にとって不利益でないか否かに関し、グループ間取引審査委員会の意見を決定し、当社取締役会に対して、その理由を付して助言・提言を行うものとしております。
内部監査室
内部監査室は、監査役や会計監査人と連携を取りながら、年度内部監査計画書により各事業部門へのヒアリング、実地調査を行い、内部統制、コンプライアンス等の実効性と効率性の向上に努めております。
監査法人等
a.監査法人の名称
有限責任監査法人トーマツ
b.業務を執行した公認会計士
広瀬 勉
淡島 國和
c.監査業務に係る補助者の構成
会計監査業務に従事した監査補助者は、公認会計士9名及びその他12名であります。
取締役の報酬関係
業績連動報酬制度の導入
取締役の報酬制度については、取締役会の諮問機関であり社外取締役を中心とした指名・報酬諮問委員会にて制度の見直しを検討してまいりました。その審議結果及びその答申を踏まえ、当社取締役のうち業務執行取締役について、当社の持続的かつ中長期の企業価値向上を促し、健全なインセンティブとして機能させることを目的とし、当社の経営戦略に基づく短期・中長期の業績の達成及び企業価値の向上に向けた取り組みとその成果に対して報酬を支払う報酬制度に改定することといたしました。
具体的には、固定報酬及び業績連動報酬で構成されており、固定報酬は現金のみ、業績連動報酬は現金賞与及び株式報酬の2種類の報酬から構成されております。各報酬の割合については、業績連動報酬の割合が固定報酬の割合を上回り、業績連動報酬のうち現金賞与と株式報酬の割合を半分ずつとしております。
報酬
・取締役に支払った報酬等の総額(うち社外取締役) 269百万円(21百万円)
・報酬等の種別別の総額
基本報酬 | 固定報酬 | 165百万円(21百万円) |
賞与 | 54百万円(-) | |
非金銭報酬等 | 譲渡制限付株式 | 50百万円(-) |
・対象となる取締役の員数 6人(うち社外取締役3人)
・当事業年度末現在の人員は取締役8名(うち社外取締役3名)ですが、上記の支給人数と相違しているのは、無報酬の取締役が2名在籍しているためであります。
・賞与は、当事業年度に係る役員賞与引当金繰入額を記載しております。賞与の額の算定の基礎として選定した業績指標の内容は、商品取扱高・連結営業利益であります。当該業績指標を選定した理由は、当社グループの事業の成長性・収益性を示す指標として商品取扱高・連結営業利益を重視しているためです。
・非金銭報酬等として取締役に対して、業績連動型譲渡制限付株式報酬を交付しております。
報酬の額又はその算定方法の決定方針
業務執行取締役の報酬を決定するに当たっての具体的な手続きについては、「指名・報酬諮問委員会規程」において決定に関するプロセスを定めております。指名・報酬諮問委員会の審議を経た後、同委員会の答申を踏まえ、業績や経営内容、経済情勢等を総合的に勘案した上で、取締役会の決議により個別の報酬額を決定することとしております。社外取締役については、固定報酬のみを支給する方針としております。また、取締役には退職慰労金制度はありません。(但し、当該制度廃止前に支給が決定されていたものは除きます)
なお、株式報酬については、支給対象の取締役との間で締結する譲渡制限付株式割当契約において、支給対象の取締役が、譲渡制限期間満了前に、当社の取締役会が正当と認める理由以外の理由により当社の取締役の地位を退任した場合その他当該取締役に一定の非違行為等の事由が生じた場合には、当社が、本割当株式の全部又は一部を当然に無償で取得する旨の条項、並びに譲渡制限解除割合の算定基礎となる数値に誤りがあった場合等一定の事由が発生していたことが判明し当社が相当と認めた場合には、支給対象の取締役から当社に対し、譲渡制限付株式の全部若しくは一部又はこれらに相当する金銭等を無償で返還させる条項を設定することとしております。
取締役・監査役の選任理由
澤田 宏太郎
当社入社以来、子会社の代表取締役としての経験を経て、マーケティング部門の管掌として重要な業務執行および経営の意思決定・監督を行ってまいりました。また、2019年9月からは当社代表を務め、事業運営において迅速で柔軟な意思決定を図ってまいりました。今後の当社グループの成長および当社の企業理念の実現に向けて適任であることから、引き続き取締役として選任いたしました。
栁澤 孝旨
経理、財務、IR、法務等の経営管理全般、コーポレート・ガバナンス、M&A等を統括し全社の管理基盤強化を図ってまいりました。また、取締役副社長として業務を執行しており、今後も取締役会の構成員として幅広い視点での職務執行が期待されるため、引き続き取締役として選任いたしました。
廣瀬 文慎
当社入社以来、内部監査室長、執行役員経営管理本部長、執行役員EC事業本部長として幅広い経験と知見を有しており、当社の成長に貢献してまいりました。当社の企業価値向上に寄与することが期待できるため、当社取締役として選任いたしました。
川邊 健太郎
経営者としてインターネットサービス業界で培われた豊富な経験と幅広い見識を有しており、当社グループの経営に活かすため、当社取締役として選任いたしました。
小澤 隆生
経営者としてインターネットサービス業界で培われた豊富な経験と幅広い見識を有しており、当社グループの経営に活かすため、当社取締役として選任いたしました。
小野光治
ファッション業界を中心としたアートディレクション及び企業・製品のブランディング活動で培われた豊富な経験と幅広い知識・見地に基づき、当社の経営の監視並びにコーポレートガバナンス強化を行っております。また、同氏は当社との人的関係・資本的関係または取引関係その他利害関係がなく、独立・客観的な立場で社外取締役としての任務を全うできる人物であると判断したことから、当社の独立役員として選任いたしました。
堀田和宣
ウェディング業界およびホテル業界で培われた豊富な経験と幅広い見識をもとに当社の経営を監督していただくとともに、当社の経営全般に助言を頂戴することによりコーポレート・ガバナンス強化に寄与していただきたいと判断したためです。また同氏は、一般株主と利益相反の生じるおそれがないと判断したため、独立役員として選任いたしました。
齋藤太郎
ブランディング及びコミュニケーションデザインについて豊富な経験と幅広い見識を有しており、当社グループのブランディング戦略について高い視点からアドバイスをいただきたいと考えております。また同氏は当社との人的関係・資本的関係または取引関係その他利害関係がなく、独立・客観的な立場で社外取締役としての任務を全うできる人物であると判断したことから、当社の独立役員として選任いたしました。
五十嵐 弘子
公認会計士の資格を有しており、また、他の企業において経理グループ責任者として職務に携わっていたことから、財務及び会計に関する相当程度の知見を有し、当社の監査においてその職務を適切に遂行して頂けるものと判断したためです。また同氏は、一般株主と利益相反の生じるおそれがないと判断したため、独立役員として選任いたしました。
茂田井 純一
会計士・税理士としての財務・会計に関する相当程度の知見を有しており、専門家としての高い見識と豊富な経験から、当社の業務執行に対し中立公正な立場から適切な監査を行っております。また同氏は、一般株主と利益相反の生じるおそれがないと判断したため、独立役員として選任いたしました。
宇都宮 純子
弁護士としての専門的見地及び企業法務に関する相当程度の知見を有しているため、適切な監査をしていただけるものと判断したためです。また同氏は、一般株主と利益相反の生じるおそれがないと判断したため、独立役員として選任いたしました。
取締役のスキルマトリックス
当社における経営環境を踏まえ、現在または将来の経営課題への対応において期待される、取締役が有する知見・経験は以下のとおりです。
氏名 | 役位 | 取締役会の意思決定・モニタリング上、重要視する知見・経験 | 現在および将来の経営課題への対応上、重要視する知見・経験 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
企業経営・経営戦略 | ファイナンス・M&A | 財務・会計 | 組織・人事 | ESG・サステナビリティ | コーポレートガバナンス | コンプライアンス・ リスクマネジメント |
ブランド戦略・ クリエイティブ戦略 |
(IT・デジタル) テクノロジー |
同事業・同業界 | サプライチェーン | グローバル経営・事業 | ソウゾウする力(※) | ||
澤田 宏太郎 | 代表取締役社長兼CEO | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
栁澤 孝旨 | 取締役副社長兼CFO | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
廣瀬 文慎 | 取締役兼COO | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
川邊 健太郎 | 取締役 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
小澤 隆生 | 取締役 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||
小野 光治 | 社外取締役 | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||
堀田 和宣 | 社外取締役 | ● | ● | ● | ||||||||||
齋藤 太郎 | 社外取締役 | ● | ● | ● | ● |
※ソウゾウする力とは、「ZOZO」の語源である想像(SOZO)と創造(SOZO)のゴロを掛け合わせた当社による造語で、新しい価値や文化、あらゆる感動と驚きを生み出す力を意味しております。また、本表は各取締役が有するすべての知見・経験を表すものではありません。
当社の企業統治の体制は以下の通りです。

法令違反、社内規程違反、社会的信用を損なう恐れのある行為等を早期に発見し、不祥事を未然に防ぐとともに適切な対処を行うことで、会社に発生しうる損害を最小限に留めるため、内部通報制度を整備しております。通報窓口は、社内・社外の両方に設置し、社外弁護士を利用した外部窓口、経営幹部から独立した監査役会への通報窓口も設けることで組織的な問題に関する通報や匿名での通報も行いやすくし、制度が適切に機能するよう努めております。内部通報者および調査協力者が不利益な扱いを受けることがないよう徹底しており、通報受付後はコンプライアンス委員会の管理のもと、通報情報を厳重に管理の上、調査・改善対応を行っております。 その他、発生しうるリスクを洗い出し、各種リスクの未然防止や不測の事故等が発生した場合において適正な対応を図るため「リスク管理規程」を定める等、組織横断的なリスク管理体制が機能するよう努めております。
また、ZOZOグループでは、取締役会の諮問機関としてSDGs推進委員会を2020年11月に設置しました。SDGs推進委員会では代表取締役社長が委員長を務め、環境マネジメントの統括責任者として当社の気候変動に関するリスク・機会、取り組み方針、目標についての議論や、取り組み実績の進捗確認を行い、SDGs推進委員会で審議された重要事項を取締役会に報告しています。
内部統制システムに関する基本的な考え方及びその整備状況
当社は、会社法及び会社法施行規則に定める業務の適正を確保するための体制について、「内部統制システムに関する基本方針」を定め、取締役会において決議しております。その概要は以下のとおりです。
1. 当社の取締役、使用人の職務の執行が法令及び定款に適合する事を確保するための体制
(1) 当社の取締役及び使用人の職務の執行が、法令及び定款に適合し、かつ企業倫理の遵守及び社会的責任を果たすため、代表取締役社長を委員長とするコンプライアンス委員会を設置することにより、コンプライアンス体制の構築、維持を図り、法令等に違反する行為、違反の可能性のある行為又は不適切な取引を未然に防止し、当社の取締役及び使用人の法令遵守体制の強化を図る。
(2) 法令や社内諸規程等に反する疑いのある行為等を当社の取締役及び使用人が通報するための内部通報制度
(ヘルプライン)を設置し、不正行為等を早期に発見し、是正する。ヘルプラインに通報された事項に関しては、コンプライアンス委員会にて調査を行い、是正が必要な行為が明らかになった場合は、コンプライアンス委員会にて速やかに是正措置及び再発防止策を決定し、実施する。
(3) 前号の通報を行った者が、当該通報をしたことを理由として不利な取り扱いを受けないよう必要な措置を講ずるものとする。
(4) 内部監査室は、コンプライアンス体制の調査、法令ならびに定款上の問題の有無を調査し、取締役会及び監査役会に報告する。
(5) 取締役会は、定期的にコンプライアンス体制を見直し、問題点の把握と改善に努める。
(6) 監査役会は、この内部統制システムの有効性と機能を監査し、課題の早期発見と是正に努める。
2.当社の取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制
(1) 当社の取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理については、法令、「情報システム管理規程」及び「文書取扱規程」に基づき、文書または電磁的媒体により記録の上、適切に管理、保存する。
(2) 当社の監査役は、これらの情報を常時閲覧することができる。
3.当社の損失の危険の管理に関する規程その他の体制
(1) 当社のリスク管理統括責任者は取締役副社長とし、適宜取締役、執行役員、関連部署本部長及びディレクターは「リスク管理規程」に基づき、各種リスクを洗い出し並びに評価を行い、リスクの回避、軽減又は移転に必要な措置を事前に講ずる。
(2) 内部監査室は、各組織のリスク管理状況を監査し、その結果を取締役会及び監査役会に報告する。
(3) 取締役会は、定期的にリスク管理体制を見直し、問題点の把握と改善に努める。
4.当社の取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
(1) 「取締役会規程」、「組織規程」、「業務分掌規程」及び「職務権限規程」等を定めることにより、取締役と各部署の職務及び責任の明確化を図る。また、「取締役会規程」により、取締役会に付議すべき事項、各取締役で決裁が可能な範囲を定め、取締役の職務の執行が効率的に行われる体制とする。
(2) 代表取締役社長は、「予算管理規程」に基づき年度経営計画を立案し、取締役会での承認を受け、各部門担当取締役は決定された計画に基づき、各部門が実施すべき具体的施策及び効率的な業務遂行体制を決定する。
(3) 代表取締役社長は、取締役会において年度経営計画の進捗状況について定期的に報告し、取締役会にて当該施策及び効率的な業務遂行体制を阻害する要因の分析とその改善を図っていく。
5.当社並びにその子会社から成る企業集団(以下「当社グループ」という)における業務の適正を確保するための体制
(1) 子会社の取締役または監査役を当社から1名以上派遣し、子会社の取締役の職務執行の監視・監督または監査を行う。子会社の事業運営、コンプライアンス体制及びリスク管理体制の整備その他子会社の経営管理については、「関係会社管理規程」に基づき経営管理本部が担当する。子会社の経営については、その自主性を尊重しつつ、当社への事業の状況に関する定期的な報告と重要事項については適切な承認を得るものとする。
(2) 内部監査室は、当社の子会社管理状況及び子会社の業務活動について内部監査を実施する。
6.監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する体制並びにその使用人に対する実効性の確保に関する事項と取締役からの独立性に関する事項
(1) 監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合、取締役会は監査役と協議の上、監査役を補助すべき使用人として指名することができる。監査役が指定する補助すべき期間中は、指名された使用人への指揮権は監査役に移譲されたものとし、取締役の指揮命令は受けないものとする。
(2) 監査役を補助すべき使用人の人事異動、人事評価、懲戒に関しては、監査役会の事前の同意を得るものとする。
7.当社グループの取締役及び使用人が監査役に報告をするための体制、その他の監査役への報告に関する体制
(1) 当社グループの取締役及び使用人は、当社に著しい損害を及ぼす恐れのある事項及び不正行為や重要な法令並びに定款違反行為を認知した場合の他、取締役会に付議する重要な事項と決定事項、重要な会計方針、会計基準及びその変更、内部監査の実施状況、重要な月次報告、その他必要な重要事項を、法令及び社内規程に基づき監査役に報告するものとする。
(2) 前号の報告を行った者が、当該報告をしたことを理由として不利な取り扱いを受けないよう必要な措置を講ずるものとする。
8.その他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制
(1)監査役は、重要な意思決定のプロセスや業務の執行状況を把握するため、取締役会及び経営会議に出席するとともに、その他の重要な会議への出席や稟議書類等業務執行に係る重要な文書を閲覧し、取締役及び使用人に説明を求めることとする。
(2) 監査役は、「監査役会規程」及び「監査役監査基準」に基づく独立性と権限により、監査の実効性を確保するとともに、内部監査室及び会計監査人と緊密な連携を保ちながら監査が実効的に行われる体制を確保する。
(3) 代表取締役社長は、監査役会と定期的に会合をもち、会社が対処すべき課題、監査役監査の環境整備の状況、監査上の重要課題等について意見を交換し、相互の意思疎通を図る。
(4)監査役の職務の執行について生ずる費用の前払又は償還の手続その他の当該職務の執行について生ずる費用又は債務に関して支払の請求があった場合には速やかに支払いを行うものとする。
9.反社会的勢力排除に向けた体制
社会の秩序や企業の健全な活動に脅威を与える反社会的勢力や団体とのいかなる関係も排除し、警察、顧問弁護士等外部の専門機関とも連携を取りつつ、不当要求等に対しては毅然とした姿勢で組織的に対応する。
10.財務報告の信頼性を確保するための体制
財務報告の信頼性を確保するため、財務報告に係る内部統制が有効に機能する体制を構築、整備、運用する。
反社会的勢力排除に向けた基本的な考え方及びその整備状況
ZOZOグループは、社会の秩序や企業の健全な活動に脅威を与える反社会勢力や団体とのいかなる取引も排除し、警察、顧問弁護士等外部の専門機関とも連携を取りつつ、不当要求等に対しては毅然とした姿勢で組織的に対応することを基本方針としております。
また、反社会的勢力との関係を持たないよう、当社グループでは新規仕入先、新規外注先等との取引開始前に、法務部にて調査を行い、その後定められた基準に従い外部の調査機関による調査を実施するよう手続きを整備しており、この手続きを実施したうえで取引開始をするなどの体制を確立しております。加えて、少なくとも年1回は既存取引先の調査を行い、継続的に情報を収集できる体制としております。
ZOZOグループは、お客さまが安心かつ安全にサービスを利用していただけるよう、全社でセキュリティに取り組んでおります。
また、グループ全体のリスク低減活動を推進することを目的とし、その委員会や推進の機能を担う組織として「ZOZOグループリスクマネジメント委員会」を設置し事業活動に関わる広範なリスクを的確に認識し、特定し、対応を行っております。
ZOZOグループリスクマネジメント委員会
ZOZOグループリスクマネジメント委員会は、グループ横断でリスクマネジメントを行う組織です。委員会には、さらに分科会が存在し、それぞれの領域における業務をグループ横断で行っております。

ZOZOグループリスクマネジメント委員会における運営は、以下の流れで実施します。Zホールディングスグループとも連携しております。

ZOZOグループは、サービスをご利用になるお客様からお預かりした情報をはじめとする当グループが保有する情報資産を情報セキュリティ上の様々な脅威から適正に保護することは、重要な責務であると認識しております。
この考えのもと当グループは、情報セキュリティ基本方針を定め、これを実践することで情報セキュリティマネジメントシステムの確立、運用及び維持に積極的に取り組むことを宣言いたします。
1.当グループは、情報セキュリティに関する法令及びその他の規範を遵守します。
2.ISMSの活動を通して、組織的・人的・物理的・技術的な安全管理対策を講じ、情報セキュリティ対策に取り組み、しっかりと定着していきます。
3.当グループは、社会情勢・環境の変化を踏まえて、継続的に情報セキュリティに関するマネジメントシステムを見直し、継続的に改善していきます。
2021年5月28日
株式会社ZOZO
代表取締役社長兼CEO 澤田宏太郎
セキュリティに関する取り組み
情報セキュリティ研修
ZOZOグループの全従業員の情報セキュリティに対する意識を高めるため、e-ラーニングを通じて情報セキュリティに関する研修を実施し、意識の向上を図っております。(2021年度は1回実施)
ISMS認証取得
ZOZOグループは、上記情報セキュリティ基本方針の基、第三者機関の審査を受け、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の国際規格 「ISO/IEC 27001:2013」および日本国内規格である「JIS Q 27001:2014」の認証を取得しております。
認証規格
ISO/IEC 27001:2013 / JIS Q 27001:2014
認証登録番号
IS 749678

IS 749678 / ISO 27001
認証登録範囲
BtoB及びBtoC向けのWEBサービスにおける下記の業務
・企画、開発、運営
・カスタマーサポート
・物流拠点の運用
・技術開発、R&D
・アパレル製品の生産及び生産支援
認証登録日
2021年7月15日
有効期限
2024年7月14日
審査・登録機関
BSIグループジャパン株式会社
ZOZO CSIRT
ZOZO CSIRTは、ZOZOグループの組織内CSIRT(Computer Security Incident Response Team)で、日本シーサート協議会加盟組織です。
設立の経緯・背景
ZOZOグループは、かねてより情報管理の確立と徹底に努めてまいりました。提供するサービスの拡大だけでなく社員数の増加という背景もあり、情報セキュリティの取り組みを強化するとともに、多様化するインシデントに対応するチームの運用を目的として、2019年4月にZOZO CSIRTを設置し、同年7月に日本シーサート協議会に加盟しました。
活動内容
ZOZOグループは、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の目的を達成するために、情報セキュリティ基本方針を掲げております。
株式会社ZOZO並びにその子会社および関連会社のうち本方針を採用し個人情報を共同利用する会社(こちらの会社。以下「当社グループ」といいます。)は、インターネットショッピングサイトをはじめとした様々なサービス事業(以下「サービス」といいます。)を提供しております。
当社グループは、サービスをご利用になるお客様をはじめとして、当社グループに個人情報をご提供される全ての方々の個人情報の重要性を認識しております。
個人情報保護に関する法令およびその他の規範を遵守し、自主的なルールおよび体制を確立し、次の事項を含むプライバシーポリシーを定め、これを実施し、かつ、維持することを宣言いたします。
1.当社グループは、すべての事業で取扱う個人情報および従業員等の個人情報の取扱いに関し、個人情報の保護に関する法律(以下「法」といいます。)その他関連法令、国が定める指針その他の規範を遵守いたします。さらに、「ISMS適合性評価制度」(ISO27001)に準拠した情報セキュリティマネジメントシステムを構築し、個人情報を保護いたします。
2.当社グループは、個人情報の取得、利用にあたっては、その利用目的を特定することとし、特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えた個人情報の取扱い(目的外利用)はいたしません。また、目的外利用を行わないために、適切な管理措置を講じます。
3.当社グループは、ご本人の同意を得ている場合、法令にもとづく場合等を除き、取得した個人情報を第三者に提供することはいたしません。
4.当社グループは、個人情報の取扱いに関する苦情および相談を受けた場合は、その内容について迅速に事実関係等を調査し、合理的な期間内に誠意をもって対応いたします。
5.当社グループは、取得した個人情報を適切に管理するため、組織的・人的・物理的・技術的な安全対策措置を講じ、個人情報の漏えい、滅失又はき損の防止および是正に取り組みます。また、法令で定められた保存期間が経過した場合およびお客様の個人情報を取り扱う必要がなくなった際には、速やかにお客様の個人情報を廃棄いたします。
6.当社グループは、社会情勢・環境の変化を踏まえて、継続的に個人情報保護に関する個人情報保護マネジメントシステムを見直し、個人情報保護への取り組みを改善していきます。
2006年9月1日 制定
2009年7月3日 改定
2018年1月31日 改定
2018年11月29日 改定
2019年12月1日 改定
2021年6月28日 改定
2021年11月5日 改定
2022年3月30日 改定
株式会社ZOZO
代表取締役社長兼CEO 澤田宏太郎
ZOZOTOWNの利用規約には、「個人情報の取扱い」「ID及びパスワードの管理」などについて記載しております。
ZOZOTOWNサービス利用規約
コンプライアンス委員会
倫理行動基準の策定や、法令遵守マニュアルやコンプライアンス・プログラムの作成・運用、チェックなどの業務を行う事を目的として、コンプライアンス委員会を設置・開催し、全社的なコンプライアンス重視の風土を醸成し、ステークホルダーから信頼される企業の確立を目指します。
コンプライアンス研修
ZOZOグループの全従業員のコンプライアンスに対する意識を高めるため、e-ラーニングを通じてコンプライアンスに関する研修を実施し、意識の向上を図っております。(2021年度は2回実施)
贈収賄の禁止および接待・贈答について
当社は、「交際費管理規程」において、贈賄行為を未然に防止することを目的として、公務員などに対し、不正な利益供与を禁止しております。
また、得意先、仕入先等社外の者(関係会社間は除く)に、節度を越えた接待や贈答などを行う事も禁止しております。
公正な取引のために
当社は、独占禁止法や下請法を遵守するため、規制対象である不当な取引制限や不公正な取引方法を用いないよう、コンプライアンス研修等を通じて啓蒙および注意喚起を行っております。また、社内の契約書審査・締結の手続きにおいて、下請法を遵守しているかの確認を行っております。
利益相反行為の禁止
主要株主等との取引に関する指針として「親会社グループとの間の取引の公正性維持に関する規程」を定めており、そのルールに則り運用を行っております。主要株主等との取引においては、法令を遵守し、第三者との間で実施する同一、同種又は類似の取引と比較して当社グループに不当に有利又は不利な条件で行われてはならないものとし、他の会社と取引を行う場合と同様に契約条件や市場価格を見ながら合理的に決定する方針としております。